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学会テーマ

「探究心と理学療法 ~理学療法の面白さと魅力~」

 

 理学療法士の職能が公的に認められて50年以上が経過しました。時は、昭和・平成、そして新しい元号である「令和」となりました。平成への移行期は、少子高齢化により社会保障が大きな課題となり、理学療法士の養成が急務となったため、平成12年には養成校開設の規制が緩和されました。それに伴い、多くの養成校が誕生し、現在の理学療法士数は約13万名まで激増しました。一方で、理学療法士の質を問われてきていることが現状としてあげられる中、マニュアルに沿った日々の業務をこなすことが精一杯な理学療法士が多くなってきているのではないかと懸念しております。これは個人の問題だけでなく、近年の取り巻く社会環境や理学療法士教育、職場環境と様々な要因が関連していると考えます。

 理学療法士の職域は、小児、スポーツ、地域、高齢者等と様々な分野がありますが、患者の生活の予後(将来)を、また心身機能や活動・参加に必要な動作を、医学的知識に基づいて治療・介入していくことが理学療法士の職能です。その医学的知識には、最終的な答えはなく、次々に新しい課題が出現してきます。しかし、その課題や自分の目の前にいる患者さんの反応、治療・介入効果、理学療法技術に対し、探究心を持って追求していくことができるのも、理学療法の魅力であり面白さでもあります。

   今回の学会は、新元号である「令和」で始まる年でもあり、理学療法士の職能を「探究心」という視点から改めて考え、理学療法の面白さや魅力を様々な分野から、皆さんと共有できる機会にしたいと願っております。

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第24回広島県理学療法士学会

学会長 川村美紀子

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